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連載2024.06.04

愛の心で一服㉞(愛の手紙コンクール入賞作品より)

もうじき父の日(6月16日日曜日)ですね。

前回㉝に引き続き、お父さんへ向けての手紙を紹介したいと思います。

母の日と比べると、「何となく印象が薄い」父の日。

愛の手紙コンクールでもお母さんに向けての手紙の応募が多いように感じます。

なかなか言葉では伝えられない思いを手紙に書いてみませんか?

お父さんの赤飯

照れくさいから、涙を隠すのに苦労したよ。だって、お父さんが突然来てくれたから。

「退院の荷物はあんまりないから、大丈夫」って何度も言ったのに、大きな荷物を抱えて一時間かけて、やって来たお父さん。

「フジで作ってもらった、ぬくぬくの赤飯ぞ」と言って、

お父さんが手渡してくれた折箱の温かさがうれしくて、涙があふれてきました。

そして、誰よりもわたしのことを思ってくれているお父さんの愛情が伝わってきました。

「誰かが自分のことを思ってくれている」ということは、こんなにも人の心に響くものなんですね。

お父さんは、荷物の中に、栄養をつけるための食品をいっぱい入れてくれていましたね。

お昼に迎えに来てくれた夫といっしょに家に帰り、二人でお父さんの赤飯をいただきました。

今もあの赤飯の温かさを思い出します。

応募時(愛媛県48歳)鈴木久仁子